【企画書/緊急】サツマイモ畑の老夫婦、最後の出荷プロジェクト

「どちらかが倒れたら畑は終わりだね。」

ずっと、そんな冗談を言い合えると思っていた。

しかし突然訪れた”終わりの日”。

宿命のサツマイモの生産農家の老夫婦が、人生最後の出荷をします。

老夫婦。奥様の入院に、農作業卒業の決心。

宿命のサツマイモプロジェクトから2カ月。

販売方法を固め、他の農作物にも着手しようとしていたそんな時。

農家さんから一本の連絡が入りました。

「おばあちゃんが入院することになりました。」

聞いた途端、かつての冗談めいた言葉が浮かびました。

『どちらかが倒れたら畑は終わり。』

後継者はいません。
おじいちゃん一人では広い広い畑を回せません。

分かっていたものの、今を大事にしたい思いから、
納得して残りの農業ライフに勤しんでいたお二人でした。

おばあちゃんは病気から、重度の貧血だったとのこと。
入院と手術が早かったため大事にはいたらず、ひとまず安心。

しかし、
長年連れ添ったパートナーの状況を目の当たりにし、
おじいちゃんの気力がなくなってしまったようです。

おばあちゃん自身も安静にしなければならず、
とうとう畑を手放す決心をしたのでした。

ちょっと待って!畑にはまだサツマイモ!

2021年12月。

畑にはまだ、収穫を控えたサツマイモ「紅はるか」。

おじいちゃんは周囲の協力を得て、畑に残ったサツマイモたちを掘り起こしました。

 掘って。
 抜いて。
 トラックに積んで。

あっという間にトラックはサツマイモでいっぱい。

トラックから保管庫へ移動させ、
また畑からトラックへお芋を積んで、
トラックから保管庫へ移動させ…

この作業を繰り返し、保管庫はお芋でいっぱい。

総勢 6t のサツマイモたちが収穫できました。

小学校の25mプールいっぱいに近い量です。
シートの下は全てサツマイモ!

このサツマイモたち。

普段なら農協さん経由で出荷をしていました。

しかし、そんな気力も体力も、おじいちゃんに残されていません。

これまで通りに出荷はできない。どうする?

引き取ってもらう?
 → 今年の収入0になるけどいいの?

捨てる?
 → もっとダメでしょ!

頑張って出荷する?
 → 現実的に難しい…

そんな時、白羽の矢が立ったのがサードリングでした。

前回、宿命のサツマイモでは、老夫婦が思っていた以上の反響。
クラウドファンディングも初めてでした。

そこで今回も、販路を切り開いてくれないかとご要望をいただいたのです。

超高速!プロジェクト開始!

いくらサツマイモが日持ちするとは言え、今回は6tもあるのです。
それも引き取り先は未定なのです。

だったら早々にアクションを起こさなければなりません。

2021年
12月4日:ご依頼いただく

12月9日:お気持ちの確認や総量等の現状把握および販路確定

~12月14日:リターンラインナップと、イベント企画

12月15日:クラウドファンディングページ作成完了および申請

12月17日:クラウドファンディングページ承認

12月23日:クラウドファンディング開始

ご依頼から、ページが承認される12/17まで実に2週間。

企画から開始から1カ月でもスムーズだというのに、さらに半分。

ほとんど記憶が無いのですが、
CAMPFIREさんが早いレスポンスで助かりました。

そして、リターンイベント2つの企画にあたり、
ご協力くださった皆様の承諾速度!

企画書も無く突然、
「教室やって欲しいです。」
「パーティしたいんです。」
「会場貸して欲しいです。」
なんて言われたにも関わらず快諾いただいたみなさま。
決して、暇な方々ではないのです。

それなのに、なんと広い器と優しさをお持ちなのでしょう…

よく漫画でありがちな、
「とにかく時間が無い。詳しくは走りながら話すぜ」ってヤツですが、
リアルに受け止めてくれる人、いるんです。

ほんと、クラファンページを作るにあたり、
この方々のご協力がなければ、ただの芋屋になっていました。

プロジェクトの発信と、プロジェクト外でのご支援

クラウドファンディングは、何より情報発信が命!

プロジェクト開始の23日までに、
SNSでとにかく発信しました。

ウザがられても仕方ない。
(というかそこまで考えていませんでした。すみません。)

すると、なんということでしょう…

「始まったら支援するよ!」
「広めてあげるよ!」

という応援のお言葉に加え、

「開始前だけど個人的に頼んでいい?」

あぁ… もう…

はじまる前から涙腺崩壊しそう。。。

私の周囲は、優しい人ばっかりなんです。

ところで現実問題、
クラウドファンディングだけで 6t がなくなるとは思いません。

宿命ブランドショップを作るために先行登録していたネットショップや、
対面販売で自力で売り歩いたり、
マルチ商法ごとく紹介料で拡散をお願いしたり。

出来ることは手をつけていますが、私の身は一つ。

そんな時、地元の朝市への出店枠を確保して下さった女神等々ご紹介したいのですが、
プロジェクト終了後みたいな雰囲気になってしまうから後に取っておきますね。

プロジェクト公開から目標金額達成

目標金額は、開始からおよそ17時間で達成

事前周知と優しさの勝利でした。

次のゴールは50万円。
この時、だいたい 1t のお芋たちが旅立っていきました。

その後もどんどんご支援は伸びていき…

年末年始休暇でPCやスマホ閲覧者が多かったおかげもあり、
2022年1月3日は 50万円 も達成しました。

さらに次のゴールは100万円

集客にも力を入れるため、付け焼刃でチョイダサのトップ画像を、
SNSで繋がる方々から意見をいただき作り変え。

CAMPFIREさんからも、ビジュアル整えたら集客しやすいってアドバイスもらったのです。

これ、いいよね!
自画自賛しちゃっていい!?

広告や周知をせずともその後もどんどんご支援が増えていき、
2022年1月5日で60万円を超えました。

2022年1月26日が最終日です。

今回は途中経過のご報告でした。

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